ひなたのゲタ
1.ひなたのゲタ

それは 11月の天気のいい日
おばさんが大事にしていた
黄色や白の菊が見事に咲いていた
そして沓脱石の上の
おじさんのゲタが 目にとまった

 *ひなたのゲタはぬくいだろう
  (たまげたね 腰抜けた
   しあわせはゲタの上)

早速僕はそのゲタを履いて庭に出てみた
足の裏がポカポカして気持ちいい
いったい今 日本中でポカポカひなたぼっこを
しているゲタはいくつあるんだろう

 *

これはもう随分昔の話
おじさんは一昨年亡くなったけれど
おばさんは見事な菊を作り続けている
ひなたぼっこのゲタは見当たらないが
きっとゲタバコにしまってあるのだろう

 *

2.歯医者

「痛くない」なんてウソウソウソさ
ギリギリ ギリギリ すごく痛い
「すぐ終わる」なんて とんでもない
なかなか なかなか 終わらない
あの音 あの匂い あの機械
あの窓 あの景色 あの先生
ぜ〜んぶ大嫌い
パパ ママ 歯医者さん
み〜んな ウソツキ!

3.すいかはやっぱり王様だ

*すいかはやっぱり王様だ
 やっぱりすいかは王様だ
 すいかはやっぱりやっぱりすいかは王様だ

真っ赤なりんごは女王様
いちごはかわいいお姫様
バナナは大臣 パインはコックさん
レモンはスパイ

でかいだろ
イカスだろ
甘くて のんきで
人がよくて にくめない
とてもやさしい王様だ



メロンはとなりのプリンスだ
甘いマスクで人気者
ピーチはお医者さん みかんは少年
チェリーは赤ちゃん

でかいだろ
イカスだろ
甘くて のんきで
人がよくて にくめない
とてもやさしい王様だ

4.パパとママはラブラブ

パパとママはラブラブ
だから愛の証の
キスをするのよ 世界一
すばらしい キス

パパとママはラブラブ
だから愛の証の
わたし生まれたの こんなにも
かわいくね ウフ

5.とうふ -そして美味しい-
素朴で 品があり なおかつ 大衆的
四角四面で 固苦しい と思いきや やわらかい
人肌のよう

*とうふ とうふ
  そして美味しい

礼儀正しく 奥床しい なおかつ 個性的
何があっても 決してくじけない
誠実で 頼りになる 友達がいる



6.サンタの奥さんからの手紙

わたしはサンタの妻です
わたしは毎年クリスマスが 近づくと思います
どうしておとなには プレゼントが 無いのかな
おとなは 毎日働いているのに
プレゼントがもらえない
だからわたしは おとなにも
プレゼントをあげようと思っています
おとなにも メリークリスマス
サンタの妻より

7.肉じゃが、すきやき、牛丼

じゃがいもゴロゴロ
たまねぎトロトロ
牛肉しらたきイロイロ入って
おいしい肉じゃがよ

肉じゃが じゃがいも
抜いてごはんに
かければ 牛丼 それともやっぱり
肉じゃが丼か

*肉じゃが(じゃが じゃが)
 すきやき(スキ スキ スキ)
 それから(それそれそれそれ)
 牛丼  (ぎゅうっ ぎゅうっ)

すきやきスキスキ
ごはんにカケカケ
あっという間に おいしい牛丼
それともすきやき丼

肉じゃが すきやき
それから牛丼
どこが違って どこがいっしょか
スキスキ みんなスキ



8.天国へ行こう

ダイオキシンを 胸いっぱい
農薬を腹いっぱい
放射能の シャワーを浴びりゃ
あぁ 今年もまたエルニーニョ

*そうだ そうだ
 その通りだ
 そうだ そうだ
 だんだん天国に近くなる

9.CHOCOLATE

キラキラの 銀紙に 包まれて
何だか あやしい やつだ

*口の中 トロリ
 胸の奥 ドキン
 奥の虫歯が ズキン
 何だか あやしい
 チョコレート

10.美少女お気楽倶楽部楽団

恋と勉強 両立出来る
コンビニいつも開いている
ジェットコースターは とりあえず
全部乗ってみたい
男達には絶対に負けられない

*お気楽 何とかなるのよ
 お気楽 大きく深呼吸
 お気楽 何でもないのよ 簡単よ

 お気楽 誰でもそうなの
 お気楽 誇りを持つのよ
 お気楽 何かが変わるの 本当よ

恋も料理もお手軽簡単
レンジでチンすりゃ出来上がり
夏はダイビング 南の海 冬はスノーボード
髪は長く伸ばしたい 爪もぬって

*お気楽 力を抜くのよ
 お気楽 力が出るのよ
 お気楽 自分を信じて 大切よ

 お気楽 いつでもどこでも
 お気楽 夢でもさめても
 お気楽 思い続けるの 楽しみに

11.ひなたのゲタ



12.バラは上の空

うじゃうじゃとバラにアブラムシ
てんとうむし それを食べるけど ホラ
アリが出てきて じゃまする
何ともこしゃくなアリだ

知らぬまにバラの葉っぱが無い
それはきっとけむしのしわざさ ホラ
葉っぱの裏にびっしり
知らぬまにバラはぼうず

何もかも投げ出して
愛してもバラは 上の空

13.さよならは愛のかけら

金の鱗がひとかけら
道の真ん中に落ちていた
悩ましい風がふいていた

盗んだマッチで火を点けても
灯台のように淋しい

*きっときっときっと遠い
 遠い遠い昔から
 心と心が呼び合っていたのに

銀の車で夢の淵へ
夜のハイウェイ甦る海
思い出髪に絡んで

さよならは愛のかけら
胸に残る痛みさ



14.おとうさん

きらいなものは おとうさんに
「わたしからのプレゼント」
といって あげましょう
(いただきます)
しいたけ にんじん ピーマン
わかめ グリンピース
「あぁおいしい ありがとう」
といって おとうさんは
なんでもかんでも
たべてくれる

だいすきなものは おとうさんに
「ちょっとひとくち ちょうだいね」
といって もらいましょう
(あげましょう)
あかとみどりの ひやむぎ
みつまめの チェリー
「どうぞ どうぞ すきなだけ」
といって おとうさんは
なんでもかんでも
すぐにくれる

15.実はカタツムリだと
    主張するナメクジの歌


僕はカタツムリ
ほんとにカタツムリ

素敵な家は今は無いけど
いつか必ずそのうちに

僕はカタツムリ
ほんとにカタツムリ

ナメクジとはちょっとだけ違う
後ろ姿に品がある

僕はカタツムリ
ほんとにカタツムリ

僕はカタツムリ
ナメクジなんかじゃない

16.あるいはイカの塩辛を
    好物とするナメクジの歌


イカの塩辛 おいしいな
イカの塩辛 大好き
ほっぺたが落ちそうだ
舌がとろけちゃう
とろけちゃう
とろけちゃう

イカの塩辛 なぜだろう
イカの塩辛 忘られぬ
目ん玉が落ちそうだ
体がとけちゃう
とけちゃう
とけちゃう

17.山に登れば

山に登れば 街の深さを知る
夕日が沈めば まるで僕はひとり

中村君ちの窓から見れば
まるで僕はひとりで空を
持ち上げている

屋根に登れば ハゲ頭が見える

18.やっぱり明日も日本晴れ

りんごひとつじゃ ちょっぴり淋しい
三日月お月さん ひょっこり顔出す
よく見りゃ お月さん 黄色いバナナ
こりゃ又 お似合いの いなせなカップル

*やっぱり明日も やっぱり明日も
 やっぱり明日も 日本晴れ

赤いリンゴに 唇寄せりゃ
甘く切なく とろける香り
レモン一切れ 頭に乗せりゃ
浮世の悩みも 忘れてフォーリンラブアゲイン

19.美少女お気楽倶楽部
    部長の主張「夏休み編」


夏は暑い。とても暑い。
暑くて暑くて 勉強なんかする気になりません。
だから一ヶ月と少し休んで 涼しくなった秋に
またがんばろう!という事じゃないの、夏休みって。
夏休みって そういうもんでしょ。
夏休みよ。夏の休みよ。休みなのよ。
休みはちゃんと休まなきゃ。
そして、特に と・く・に、ラジオ体操。
六時過ぎに起きて、体操して、ハンコもらって
何になるの?
大人だって、休みの日には
昼間で寝ている人も 多いハズ。
何で六時半なのよ。
せめて 七時半にならないの?
夏の六時半といえば、
いちばん気持ちよく寝ている時間なのに。
おかしい。絶対おかしい!
夏休みよ。夏の休みよ。休みなのよ!

20.Remember me



21.感謝の歌

ありがとう
聞いてくれてありがとう

(以下略)

22.日本の空の下で

日本の空の下でまた
あなたと再び巡り逢い
楽しい歌を歌おう

日本の空の下でまた
大きな夢を語り合い
きれいな花を咲かせよう