無 題(2000_3_3)
窓の外は いまだ陽は昇らず
静けさの中を白い靄が なを静けさを呼ぶ 冷たい夜明け前

靄の中の 赤いかきつばたが
幻想的に ゆらいで見える
早春の朝は 陽が恋しい
今日も一日 安穏で過ごせることを 天に届けとばかり祈る私

そして 東天に向かって 苦しみ病む人を思い 心強くあれと
胸がはりさけんばかり 何度もこい願う

あの人は 今日眠れたであろうか 無事今日を迎えたであろうか
心病まないで 立ち上がれ 立ち上がれと繰り返す

病にどうか負けないで 共に足並みそろえて
ほんの少しでいい 半歩でいい
歩いて 歩いて 前へ 前へ

心身とも立ち上がれ 私はそれを夢でなく 現実にして欲しい
誓って欲しい 心から約束して欲しい
そして 私の一歩前を歩んで頂きたい

私のこの願いを どうぞかなえて頂ければ
どんなに 私は幸せでしょう

2000/3/3