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「愛と勇気」

2009.12.6 「ザ・スキー」という本との再会


その昔、八紘閣のロビーで読んだ記憶がある「ザ・スキー」という本。もしかしたら「革新フランススキー」という本もあったかもしれない。
記憶があいまいだ。

このサイトにスキーの記録を残していく目的のひとつに、不変的な事柄を整理していきたかったことがあります。
道具が変わると技法は変わります。
しかし、変わらない事も多くあるはずで、昔の事を否定すると、現在を否定することにもなりかねないのです。

斜面を滑り落ちること、右ターンの次に左ターンをすること。

平地の運動種目と違い、斜面では足元が刻一刻と斜面に沿って下に落ちていきます。
そして、円運動を行いながらスキーが落下していきますので、スキーヤーにはこの円運動の制御が求められてきます。
このあたりが不変的な事柄であると考えています。

スキーヤーの目的からは、「安全に斜面を滑りながら、爽快感と自己実現を体感する(やろうと思ったことが出来たという喜びを感じる)こと」〜「競技会において制限されたコースを誰よりも自由自在に滑ること」ではないでしょうか。

「古きをたずねて新しきを知る」は私だけでなく、私の仲間もそう思っていたのでした。先日の研修会で広報小委員会委員長から「見つけましたよ〜」と差し出されたのが「ザ・スキー(1979年発刊 ジョルジュ・ジュベール 著、菱沼信夫 訳)」の本でした。さっそくお借りして読み始めたところです。

そこで気付いたのが、訳者が菱沼信夫さんであったこと。仏サロモン社が出資してできたサロモンスポーツ販売(株)の社長さんであった方で、小野塚喜保さんの結婚披露宴でお会いしたことがある方なのでした・・・。

そこに書かれてある「訳者まえがき」の一部を紹介したいと思います。
「 【スキー技術とはつねに進歩するものである】ということばは、私がグルノーブル大学に籍をおいていたころ、教壇に立つジョルジュ・ジュベールの口癖だった。
 そのことばには、他の科学と同じようにスキー・テクニックにも新しい発見や進歩がある反面、それらを可能にする不変的な基礎原理や基本法則も存在するという主張も隠されていた。彼にいわせれば、その当時各国でおこなわれていたスキー・メソッドの全面改訂などはナンセンスなものだったのである。 トップ・スキーヤーのすべりが変われば、それに合わせて基礎技術まですべて変わってしまうというのは、スキーヤーの動きを外観だけからとらえて理論を組み立てていく結果であって、基礎的スキー原理がなんら考慮されていないからなのでである。」

ビビッ、と感じた瞬間である。
335ページありますので、読破にはもうしばらく時間が必要なようです。

「ザ・スキー」
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