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「愛と勇気」

2009.12.17 スキーブーツ選びを考える


スキーブーツの選び方、そんなの知ってるよ、言われるかもしれない。今はなくなってしまったが、1980年代前半によく訪れていた吉祥寺のイマノスポーツさんでの経験がベースになっています。

さて、足を計測したことはありますか? それはどのように? ショップですと専門の計測機器がありますが、自宅で図る場合はペンで直接使ってなぞってしまうと、誤差が生じるので注意が必要です。

足の計測

ブーツを購入する時には、インナーブーツをアウターから出してみよう。
スキーブーツに表示されているサイズ数値(cm)と、いつも使っている運動靴の数値(cm)と、さらに、自分の足の実測値(cm)が一致するとは思えないからだ。そして、インナーブーツの一番広い部分と、自分の足の一番広い部分の位置が一致するかを確かめてみよう。
インナーブーツの底に足裏を合わせてみれば、一目瞭然である。

写真は1足のブーツを単純に縮小して比較したもので正確ではないが、イメージをつかんでほしい。
仮に、小さいサイズのブーツを履いて「きつい」と感じた時、ほとんどの方は、一つ上のサイズを試し履きすると思う。本当にそれでいいのだろうか。

「きつい」と感じたのは正解であっても、その原因が長軸方法の長さの問題であったのか、アウター(ロアシェル)が小さい設計なのか、インナーブーツの厚みの影響なのか・・・いくつかの原因があるはずだ。
注意しなければならないのが、一つ上のサイズを選んだら、インナーの一番広い場所は爪先方向に移動してしまうということ。元の位置の幅は、狭くなってしまうこともありえる。そうしてさらに上のサイズを選んだりしたら、正確なスキー操作からは、どんどん離れてしまうことに気付いているだろうか。

インナーブーツの比較

万人に合う足型などは存在しないのだから、インナーブーツのボリュームと一致するサイズがわかったら、アウターを含め、自分の足型にブーツを加工することで、自分の物にするしかないのである。ブーツの代金は工場出荷から店頭で購入するまでの費用と割り切る。
ブーツの加工は、足型にフィットさせるだけではない。下肢のアライメントを調整する役割もスキーブーツが担っているのだ。

スキーのエッジ角を0.5度単位にこだわったりしていても、それは真直ぐに立った時に左右の脚のアライメントに狂いがなく、正確にニュートラルポジションが取れて初めて効果が生まれるものである。あなたは、スキーブーツを踏み込んだ時に前に出た膝は、ほぼ真直ぐ前に出ていますか? 内側に、外側に、何度ズレているか、計測していますか?
10回スキーに行くとして、それが原因で上達が妨げられ10回とも不快なスキーになってしまうことと、スキー行1回分の費用でアライメントを正確にし、9回快適なスキーができるとしたら、あなたはどちらを選びますか?

私は、特に初心者と、これから上達したいと思っている中級者に、このブーツ選択方法と調整をオススメし、無駄な経験をしないことで、うまくできるまでの時間を短縮できるとアドバイスしております。上級者の方は、残念ながら、自分の今までの感覚を1回捨てる勇気が必要となります。なので、上級者でも、さらに上手く滑りたいと思っている方には相談に乗るようにしています。さて、あなたには捨てる勇気はありますか?



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