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(はじめに)
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「愛と勇気」

2010.3.11 基準を見直す


滑走時の基準について過去に記述した記事があります。
2007.11.23 基準

先月、緩斜面でプルークの山回りをしていた時に、岩谷高峰さんから、「後ですね」という指摘をいただいた。
私的には上記基準に沿ってバランスを取っていたのに、指摘されたというのが第一印象。しかし、次の瞬間は、「基準はここではないのね。」という同意。

それから3週間、どこに基準をとるのかを考えてみました。
そこで、今シーズンよく考えていたのが、滑走時のスピードについて。それが5〜10km/hなのか、40km/h、60km/h以上なのかということ。

考慮しなければならない条件としては、「静止している」時と、「前方に動き続けている」時の違い。
それと、誰もが知っていると思われる「慣性の法則」、止まっている物体は止まり続けるし、動いている物体は動き続けるということ。

まず、2007年に基準として考えていた内容は、静止からスタートして、せいぜい時速5〜10km/hのことなのかもしれない。
例えば、
手のひらで箒やモップを逆さまに立てて、バランスと取ってみる。箒やモップは直立(重力方向と同じに)して安定する。
次に、そのまま、前方に早足で進んでみる。その時の箒やモップは「直立」しているのだろうか。

箒やモップは重力方向からわずかに前方に傾いた状態を保ち続けることで、安定して前進を続けることができるだろう。

斜面の中では、「落ち続けたいのか」「落ちるのをいやがるのか」ということにリンクする。
腰が落ちて大腿が寝た状態では重心が後になり、落下を止める力が働くことになる。

つまり、動いている最中に体軸(パワーポジションをとる方向)は、スキーに直角な方向ではなく、わずかに前傾する方向に取ることで、斜面を落ち続ける関係を続けることができると思う。つまり、静止しているつもりでバランスを取るのでははく、静止の位置から、どんどん進行方向前側に重心を落としていくことを続けることになると思う。
そういう方向にバランスを取ると、腰は高い位置に運ばれ、ハムストリングスに張りができるポジションを得ることになるだろう。
体の後側の筋肉群で壁を作り、斜面に落ちることを続けることが、アルペンスキーの基準であることに間違いない。

直滑降をイメージした図(訂正後)

ターンの切り替えしの時、スキーがフラットになり斜面に直角な方向に体が位置する時に、この軸の前傾を意識してみることにする。
最近のスキーブーツのベット(インナーブーツを支えているパーツ)が前傾しているのも、この軸の前傾を安定させるためにあるのでしょう。



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