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「愛と勇気」

2010.8.19 横滑りの課題


スキー指導者検定で実施される種目である。
【参考】 横滑りのトレーニングについて考察する(2010.1.20)

この種目は、急斜面が設定されています。
ですから、左右の足に高低差がある条件となります。これを無視してはいけません。
横滑りの時は山側の脚、ターンの時は内側の脚がたたまれることが強制されます。
【参考】 内足を前に出すことについて(2007.10.12)

つまり、急斜面に横向きに立っているだけで、山側の足が谷側の足よりも、わずかに前に出ているのです。
足元に前後差ができています。

そして、両足(足首 〜 膝 〜 股関節)は、スキーに垂直になる位置をキープし、パワーポジションをとることが、基本姿勢と言えるでしょう。
【参考】 ポジションの考察(2009.5.4)

 

さて、そこから、横滑りに移行したいのですが、
まず、単純に谷側の真下(フォールライン方向)への横滑りを考察してみます。

その方法はいくつかあるでしょう。

考えられる代表的なものとしては、
1)膝を谷側へ移動することで、脛が谷側へ傾き、スキーの角付けが緩み、横ずれを誘発する動作。
2)両足(足首 〜 膝 〜 股関節)の位置をスキーに垂直にキープし、上半身を谷側へ傾ける(外傾する)ことで重心バランスを谷側へ移動させ、横滑りを誘発する動作。

この2つの方法には、それぞれメリット、デメリットがあると思う。

1)は、自重をスキーに伝えることを無視して、角付けを緩めると、雪面の起伏に谷側のエッジが引っかかり、谷側へ転倒するリスクがあります。 もし、重いリュックを背負った山スキーでのシーンであったなら、その引っかかりは、自重+リュックの重みで、谷側へ転倒するエネルギーが倍増することでしょう。

私は2)を標準と考えています。

そして、上半身を真横に向いた状態で、単純に谷側へ傾いたら、斜面のフォールライン方向に横滑りを始める訳ですが、目標を変えて、斜めの方向に舵を取るには、一つ工夫が必要です。

それは、先に述べた足元の前後差です。
その前後差に合わせるように、左右の腰に前後差を与えます。
そうすると、前傾していた上半身は、腰の向きに引っ張られて、斜め下を向くでしょう。
頭の位置でチェックすることができます。

自然と、上半身の重みは、斜め前の方向へその重心を移し、その移動量と角付けが緩む量をコントロールすることで、スピードを出したり、抑えたりできるようになることでしょう。

その姿を、傍から見ていますと、谷側のスキーが谷側へ移動する量に合わせて、谷側の腰は、そのスキーの上に居続けようと移動しますから、谷側の腰は山側の腰より下に位置し、左右の腰を結ぶラインは、斜面の傾きに合うようになります。

横滑りの移動を始めることで、腰の外傾、外向が見えてきます。
斜面がポジションを作ってくれるはずです。

滑り手としては、体の無駄な力を抜いて、腰の外傾、外向が見えるように、ポジションを調整することが、必要ではないでしょうか。

山回りにはならない、横滑り。
切り替えし = 谷回りに入るための、基本的なボディバランスを整えてみましょう。



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