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2012.12.24 スキー指導者研修会(E 菅平会場)とマックス パワー!


2012年12月22日〜23日で、スキー指導者研修会(東京都 E 菅平会場)が開催され、16班を担当しました。

初日のスタートでは小雨となり、体調管理を含め、運営判断が求められた環境となりましたが、雨は午前中には上がり、滑りの方に集中することができました。
雨が上がっても、時々ガス(霧)がでますので、こういう時は、リフト沿いだったり、木が並んでいるそばの方が、視界に目標物が入るので、見えないシチュエーションでも、斜度感がわかったりします。
なので、ファミリーコースを上から見て右端を滑るのが最適! 右側から人が出てくることもないし。

参加された方のほとんどが初滑りでしたので、班のサブテーマとしては、
1) 道具に慣れる。
2) 斜面感に慣れる。
3) スピード感に慣れる。
を設定し、取り組んでいただきました。

午前いっぱい、スタンスを広いもので、スピードを抑えて上体を絶対水平に保ちながら、斜度による左右の足の高低差を感じていただきました。
また、いつものメニューである、「高いところ」「横」「低いところ」「戻る」の4過程を、声を出してトライしていただきました。

午後は、天狗コースの急斜面、中斜面、緩斜面の長いコースを利用し、研修をすすめました。

斜度別に見るスキー指導者検定種目=Slope-Skill

私は次のとおり考えています。
A単位:今回の研修会テーマのとおり。(高いポジション)
B単位:慣性の法則(全ての物体は静止を続けようとる力が働いている。)の影響を受けるので、A単位の要領に固執していると、うまく滑れないシチュエーションが出てくる。気をつけていても、ついつい腕が遅れたりするものである。全身の細胞全てを落下させていくイメージが必要となる。
C単位:滑走スピードが高くなる環境である。急斜面では両足の高低差も大きくなる。滑走スピードが高くなると、単位時間あたりの移動距離が長くなるので、俊敏な動作が要求される。
なので、ゆっくりと動作しては対応できなくなるので、スキーの角付けを調整することを主体とする対応が有利となる。
だから、高いポジションでは角付けの調整には不利なので、中庸な姿勢に近いポジションで対応する方が、俊敏に角付けを調整することができる。(角を立てれば良いというものではなく、滑走シーンに合わせて調整が出来ることが望ましい。)

大腿を捻る動きの比較
(参照:2006.5.16 IQサプリ?)
同じ大腿部を捻る動きでも、重心位置が違うと結果も違ってきます。あなたはどのくらいのスピードで、どっちを使います??

次に、B単位ぐらいの環境になりますと、「ターンの切り替え直後から、外従動が主体的な運動になります。」という旨の説明を技術員研修会で受けました。(記憶違いであったらごめんなさい。)
私は「外足に乗っていくことを最後までしっかりと行ったら、身体を支える足が内足になります。その瞬間が内主導と言えます。」という説明をします。
Ted Ligety のGSの滑りに見られるように、外足の足元が重力軸に復活するまで外足に最後まで乗こむと、次の瞬間にはその足は内足となり、身体を支える状況が継続するので、そこから次の外足を機能的に使うことができるのだと思う。

さらに、外足&内足は概念である。ターン弧をCの字で考えるのではなく、S字、つまり、フォールラインをスタートし、次のフォールラインに向くまで(山回り〜切り替え〜谷回り)を一纏まりと考えるのだ。
すると、谷足と山足(右足と左足)という絶対表現が使える。山回りの部分では谷足が身体を支え、谷回りでは山足(次の谷足)がアクセルの役割をする。高速で滑るには、谷回りの早い場所から次の谷足として機能していきたいものである。

スキーの向きと腰の向き(2012.5.18)
2012月山(2012.7.5)

開会式では小雨でした。 翌日の朝はダイヤモンドダストが見えました。 16班の皆様とともに研修を深めることができました。
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 研修会終了後の午後は、外足荷重のトレ-ニングを、天狗コースで20本、日の出コースで3本。
翌日は、つばくろでGSトレーニングを終日。アクセル スキーシステムのダグさんに学びました。
課題は、ワンターン毎に「マックス パワー」、大腿の内旋と膝の押し付け。
基本トレーニングと、ゲートを16ターン、12本で、疲労困憊。51歳の身体には結構きました!

スキーはスポーツである。
ラクではないが、楽しいスキーでした。

つばくろにてGSトレーニング
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A単位(緩斜面)の基本、B単位(中斜面)の基本、C単位(急斜面)の基本というものがあると思い、取り組んだ方が、スキルアップを最短で導いてくれるのではないだろうか。
また、「A単位=超ゆっくり滑る」、「B単位=なめらかに滑る」、「C単位=速くる」、というように、スピードの次元で整理することもオススメします。

 


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