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2013.7.28 ローカル筋とスタビライゼーション


先日、八木橋拓史さんが自身のブログで紹介されていた「体が生まれまわる「ローカル筋」トレーニング」。
体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニングナショナルトレーニングセンターで学んだ「ドローイン」をアップデートする内容でありました。

体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニング
金岡恒治(早稲田大学教授)
小泉圭介(ロンドンオリンピック水泳日本代表トレーナー) 共著
マキノ出版

【参考】 2008.9.25 笑う門には福きたる



【ローカル筋とは】
今まで、「インナーマッスル」「アウターマッスル」という言葉で整理していたのですが、それこそ、いい加減な用語であって、理学療法関係の論文で使われていて、英語圏でも、「ローカル筋」「グローバル筋」という用語が使われているようです。

「ローカル」とは、直訳すると「局所的」とでも訳すのでしょうかね。
「ローカル筋」とは明確な定義があるようで、身体の深い部分にあるだけでなく、「脊椎に直接付着している筋肉」をいいます。
代表的なのは腹横筋、多裂筋、大腰筋などがあります。

「グローバル」とは、直訳すると「全体を覆うさま。包括的」というところでしょうか。
グローバル筋とは、ローカル筋との対語で「脊椎に付着していない筋肉」ということです。
ローカル筋付近では、腹直筋、外腹斜筋、脊柱起立筋などです。

さて、ローカル筋を鍛えましょうということですが、
なぜ、ローカル筋なの?というのが気になります。

ひとつ前の記事【バランスを取る(2013.7.2)】にもあるとおり、バランスが取れた状態とは、バランス軸に対して【左右対称】な体積または重力バランスとなった時をいいます。

例えば、両手を体に沿ってブラリと下げて直立した状態から、右手をゆっくりと挙げていって、水平な位置にしたとします。
もし、調整機能がないロボットがその動作をした場合では、手を挙げる前では左右対称だった体積は、体積こそ変わらないものの、右半身の重心位置の合力は、さらに右側に移動していくので、結果、体全体は右側に傾いて転倒してしまうこともあるでしょう。
人間の場合にも同じ重力がかかるのですが、立位を続けることが大命題なので、ローカル筋が最初に働いて転倒しないような作用があり、それから、腕を水平に動かす筋肉がはたらき、結果、転倒しないで腕が水平になるのです。

このように、何か動作しようとした時に、最初に動き始めるローカル筋を鍛えることは、身体の安定に寄与します。
そして、身体が安定した状態で行う運動は、その質が高くなるのです。

さて、雪上では・・・、
今シーズンはターンの切り替えしで重力に垂直に位置するタイミングで、アスレチックポジションをとった時に【ドローイン】を行う、という動作に取り組んでみました。大回りでも、小回りでも、毎ターンごとに。
【ドローイン】の状態を保持して動作をするというもの。

51歳の身体にとっては、お腹周りの脂肪減少という副産物もありました。
ウエストがMサイズの上限値であったものが、下限値付近になってしまったたため、スラックスやGパンなどのパンツ類がユルユルで合わなくなってしまった・・・。

【ドローイン】は、スポーツ選手だけでなく、中高年にとっても、様々な効果が期待できるものですね。
腹筋、背筋というトレーニングも大切ですが、ローカル筋も鍛えましょう!



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