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(はじめに)
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「愛と勇気」

2016.3.27 2016春休みジュニアスキー教室


所属するラディッシュスキークラブ主催、練馬区の子どもたちを対象にした春休みジュニアスキー教室に参加しました。
私の担当は、大人の2級、1級にチャレンジする、小学5年生から中学3年生+大人2名。
「2級、1級にチャレンジする」、ということは、「中急斜面を、パラレルターンで自由自在に滑ることができるようになる」、というところがスキルアップの目標となります。

朝はみんなで準備体操。
私の班は、さらに、股関節回りを動かすことを運動リハーサルとして行いました。朝の準備体操

子どもたちへの指導で気を付けなければならないこと、
第1は、大人目線(上から目線)で子どもたちを見ないこと。
これは、肝に銘じなければいけません。

私が子供たちへスキー指導を行う時に気を付けていることは、
子どもであっても、一人の人間として、人格を有している訳ですから、大人と接するように、丁寧な言葉使いで、会話をするよう、心がけています。

そして、
「どうゆう風に滑りたいですか?」、と問いかけます。

指導者側からの一方的な指導展開ではなく、
主役は、学習者です。
コーチは黒子であり、学習者が自らの目標に対して、行動できるように、アドバイスをいしていきます。

6歳の1年生も、世界大会へ出場する人も、80歳の老人であっても、年齢や性別や、経験度合がどうであっても、
坂道を降りながら、右に行ったり、左に行ったりと、アルペンスキーの運動課題は同じです。
違うのは、その人の体力、筋力の違いから、滑りの現象が違うこと。
また、その人の気持ちによって、スピードを抑えたい、スピードを出したい、ということから、滑りの現象が違うこと・・・。

そして、運動課題が解決するように、【具体的に身体のどこを、どのくらい動かすか】、ということを説明し、運動イメージを膨らましていただきます。


初日の夜の全体ミーティングの時、少し時間をいただき、パラレルターンに短時間で上達するための、身体の動かし方について提案しました。
私自身、こんなに大勢の子どもたちの前に立ち、話しをすることは初めてでしたが、スキーのスキルアップに関する説明は、対象が子供であっても、指導者資格を受検する方であっても、同じこと。違うのは、【難しい単語を使わない】という、とても頭を使いながらの説明となりました。

実際お話しした内容の骨子は、
上手な子は、今までのスキー活動を振り返って、
経験が浅い子は、上手になる順番を説明するのでイメージしてね、と前振りをしてから、
1) スキーを三角にしてブレーキをかけながら安心して滑る段階、
2) 三角の真ん中にいて滑る感覚から、三角の片側に少し「しゃがんで」、短い脚と長い脚で滑る段階 (片プルーク)【スキーの傾きは同調できていない】、
3) そこから、ターン内脚の動きを覚えて、長い脚の傾いた脛の角度に、内脚の脛の傾きが同じようになるように身体をコントロールすると、
【スキーの傾きが同調してパラレルターンができるようになる。そして、両脛が振子のように振幅を大きく使えるように】、イメージしようと。

先月内容を整理した「内脚の3つの仕事」を、身振り、手振りを添えて解説し、
実際にみんなで、内脚の3つの動きを、その場でやっていただきました。

実際にレクチャーして気づいたこと、
全員で立つと、小学1年生と中学生の身長の差はあまりにもあり、【見えませ〜ん】ということがありました。なるほど・・・。
後から思ったのは、
1)中学生だけでリハーサルし、それを小学生が見ている、
2)小学生高学年だけでリハーサルする、
3)小学生中学年だけでリハーサルする、
4)最後に小学生低学年だけでリハーサルする、
という流れにすれば、時間は少しかかりますが、お兄さん、お姉さんの動きを十分に観察できるので、経験の浅い子供たちにも、高い効果が期待できると、反省しました。次回はもう少し改善してみます。

子どもたちは熱心にトライしまして、短時間で、目的の動作要領ができるようになりました。
翌日の実際の滑りの動画を、後日共有させていただきました。
とても、スムースに、初歩的なパラレルターンで滑っていました・・・。
もちろん、私の班の方も、スムースな切り替えのパラレルターン大回り、小回りができるようになりました。
後は、回数多く滑る、沢山経験しながら、「うまくできる」「いつでもうまくできる」という段階が次の目標になっていくことでしょう。

これで、今シーズンの私の目標の一つが達成できました。
来シーズンも、スキー人口が増加するような活動を展開していきたいと思います。

練馬区立少年自然の家
宿舎は、軽井沢の練馬区立少年自然の家でした。
参加された皆さま、お疲れ様でした。私自身、大変楽しく学ぶことができました。ありがとうございました。

 


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