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「愛と勇気」

2017.12.10 スキー指導者研修会E 菅平会場

菅平高原で開催されたスキー指導者研修会にて、8班の講師を担当しました。


今週も、菅平高原のスタッフの皆さまのお力で、滑走エリアがさらに広がりました。
なんと、シーハイルコース、白金コースの急斜面が滑走可となりました。
今週は、緩斜面から急斜面までを使い、研修を進めることができました。



8班の皆さん
(私のスタンディング ポジションを参考にしていただけたら・・・)

研修会では、今週も、新しい取組として、初心者への指導について取扱いました。
参加される指導者の方々は、初滑りですから、「道具に慣れる」「斜面の高低差に慣れる」「スピードに慣れる」の3つを目標に、2日間プログラムに取り組んでいただきました。

指導者研修会、養成講習会では、参加された方が次のスキー行の中で、指導者としてスキーヤーを育てる機会がある時、「怪我をさせない」「すぐに上達する」ができるように、特に、準備体操に15分以上かけて進めています。
「準備体操」という4文字熟語というよりも、「ウォームアップ」という用語を使った方が、その目的が明確になります。
アクティブストレッチ、ダイナミックストレッチ、動的ストレッチとも呼ばれていますが、
身体を動かして、血流量を上げ、筋肉温度を高めて、怪我を防止するというもの。
股関節周り、肩甲骨周りを動かし、連動性を上げる効果を期待するのと、
2人づつペアになり、体操前後でのバランス能力の変化をチェックしていただいています。
ローカル筋とグローバル筋の働き方の違いを理解していただき、バランスを保持する対応力が活性化することが、少しの準備運動で改善できることを体感していただいています。

今回、さらに、新たに取り組んだのが、「運動(ターン)のリハーサル」という部分を加えてみました。
ストックで身体を支え、脚を後ろ(股関節の伸展)、横、前にと、脚で円錐を描くように丸く動かし、最後に「戻る」を加えて、スタート地点の両脚で立つポジションに戻ります。
そして、この感覚が、プルークボーゲンや、パラレルターンで、斜面を下り降りる時の感覚と、リンクしていることが、滑った後から解ります。
斜面ではバランスの基準地点が刻一刻と変化してしまうので、新しい運動様式に取り組むには、には、難しい環境なんですね。

だから、準備体操の時間に動きの体験をしておくと、斜面にでた時に、
「さっき、やったよね?」
と問いかけるだけで済みますから、
説明時間を割愛して滑走時間を増やせますから、成功体験数を多くすることができます。


また、班の研修の中で、初心者を対象とした指導方法の実践を希望されましたので、私の実体験をお伝えしながら、「階段下行」や、斜面の移動について、体験していただきました。

初日終了後、いつもの専門員研修は、今回は自主研修となりました。
SAJデモの内田さん、元デモの斎藤さんのトレーニングに入れていただき、「滑走プルークからの展開」を。
上手なスキーヤーでも、広いスタンスの時間帯で、山側にある曲がっている脚を、外脚にする時のポジション、パラレルターンになるためのポジションが難しいですね。タイミングが少しでも遅くなると、山側にある脚が曲がったままだと、後傾での出発になりがちです。

外脚の入れ替えの時間帯では、
1) 前後の移動よりも、山から谷への重心移動(谷側の脚に)が起きるように何をするか、
2) スタート時は重力方向が基準として運動していくものが、途中から、斜面に垂直な方向に重心を運びパラレルターンのポジションを継続していく、
3) 内脚の使い方を覚えていく、
などなど・・・


「新しいスキーヤーへの誘い」 を、指導者みんなで取り組んで行きましょう!
今シーズンも、よろしくお願いします。


 

 


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