ここだけの話 archive 


(はじめに)
発想は自由であれ!
既成概念=こうやらなければ=誰が決めたの??
「愛と勇気」

2013.1.5 学校スキー指導者講習会


年が明け、今日が初めて、きれいな青空が見えました。
今日は【平成24年度 文部科学省委託事業「運動部活動地域連携再構築事業」子どもを教える指導者のための指導力向上研修会 学校スキー指導者講習会】が地元スキー場で開催されました。
私は「初心者を指導する実技研修」を希望される教員、保護者の方約20名を担当しました。
その中に、今日初めてスキーをする方が2人いらっしゃいましたので、お願いしてモデルとして活躍していただき、研修を進めました。

準備体操のレクチャー後、今回は「今日初めてスキーをする人への指導展開の実例」の内容を、2時間で体験していただきました。
初心者のモデルの方が、説明どおりに、またはそれ以上にうまく出来たりすると「おーーっ!」と歓声が上がったり、拍手と笑顔で楽しい研修会となりました。

初歩動作を終えて残り45分。高速リフトに乗車していただき、800mのコース(中斜面〜緩斜面〜中斜面)を完走することを目標に、階段下降や、真っ直ぐ滑って停止など、できない事とできる事の違いなどを説明し、終了時間5分前には全員完走しました。
モデルの方も、一度も転倒することなく完走!全員から拍手が沸き起こりました。ありがとうございました。
私のホームページの内容の一部を抜粋した資料が参加者に配布されました。是非参考にしていただき、雪山に子どもたちの笑顔があふれることを期待しております。

指導の心得として、「初心者にプルークボーゲンをさせてはいけません。」ということを理解しましょう。
なめらかな回転弧を描くためには、運動の習熟(体験量)が必要となります。初めて行う運動に「習熟度」を求めてはいけないのです。なめらかに滑ることを強要するのではなく、自らがなめらかに滑ろうとするトライを温かく見守りましょう!

階段下降は、パラレルターンに必要な「ポジション」を習得するにも最適です。
「片足が短く、片足が長い」スタンスで、谷側の何も無いところに足場を作り、そこに体重を預けて左右の足にしっかりと荷重がかかります。
片プルークのスタンスに共通するバランスを習得することができます。ターンをしないうちからターンの感覚を身に付けられるのです。
【要領としては】
1)リラックスして腰幅程度の広さのスタンスで斜面に横を向いて立ちます。
2)まず、しゃがみます。
3)その位置を保持したまま、谷側の足を浮かし、空中で「長い足」にします。そして雪面に着地します。
4)まだ、山側の足で身体を支えていて、谷側の足には荷重感がないところ。しゃがんだ腰の高さを変えないように、少しづつ谷側の足でも身体を支えるようにします。2つの脚で自立できるところがチェックポイントです。
5)谷側の長い足を起こしていくようにしながら、重心を谷側へ移動していくと、元の高い姿勢に戻り、1歩斜面の下に降りています。歩幅もとれるので、移動時間も短いでしょう。

階段下降で見られる両足荷重のポジションは、パラレルターンへ導く基本ポジションです。左の写真は別の日に「初めて中斜面を階段下降する初心者」の姿を撮影したものです。

「まるで、広いスタンスでパラレルターンをしているポジションにですよ。」と説明しておきますと、初歩滑走の経験の中に「フォールラインを向いたところから、降りながら向きを変えていくところ(山回りの部分)で、先ほどの階段下降の時のポジションを当てはめてみましょう。」と少し難しい課題にトライしても、具体的に運動をイメージする(直線的な移動方向から、回転しながら移動する)ことができますので、2つの脚にしっかりと荷重した安定したターンが生まれ、片プルークのポジションがパラレルターンへ導いてくれます。
指導者は環境を整えてあげ、未来を見据えた体験と言葉を提供していくことで、受講生は短時間で上達していきます。個人差もありますので、焦らず、ゆっくりと見守りましょう!

まるで、ゆるい角付けの内足と、強い角付けの外足のように見えますね。


 

晴れた日の、標高差440mの第2リフトの風景をお楽しみください。
山頂駅に近づきますと、左手側の斜面にいる「カモシカ」と出会うことができるかも。
今日はいましたよ!

学校スキー指導者講習会> 第2クワッドリフトの景色(1) 第2クワッドリフトの景色(2) 第2クワッドリフトの景色(3) 第2クワッドリフトの景色(4) 第2クワッドリフトの景色(5)
第2クワッドリフトの景色(6) 第2クワッドリフトの景色(7) 第2クワッドリフトの景色(8) 第2クワッドリフトの景色(9) 第2クワッドリフトの景色(10) 第2クワッドリフトの景色(11)
第2クワッドリフトの景色(12) 第2クワッドリフトの景色(13) 第2クワッドリフトの景色(14) 第2クワッドリフトの景色(15) 第2クワッドリフトの景色(16) 第2クワッドリフトの景色(17
▲ Click here

晴れた日は、佐渡ヶ島も見えますよ!

 


▲ページの先頭へarchive目次へHOME