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2017.9.10 コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方


コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方

コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方コブを乗り越えるシーンのイメージ図です。
緩斜面から急斜面へ落ちていきますので、それに合わせて、
(1)スキーのトップを落として、
(2)上体(重心)を落として・・・
という動きをイメージすることでしょう。


しかし、・・・
この対応では、成功するのは、きまって2ターン目まで。
3ターン目から動けなくなるんです・・・。

なぜなら、
滑走スピードが上がり、勢いがつくと、
足首が緩み・・・、
コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方平地で立っている感覚で(重力を感じて)、スキーヤーの身体では、足(ブーツ)が一番最初に落ちていくのです。

「後傾」になり、コブの形状に、運動リズムを合わせられなくなります。

また、お尻を落としやすくなり、動けなくなります。2016年の月山での私の例。
コブ小回りでの後傾姿勢の例:原因は足首の緩み


さて、それでは、どのような動きを基本としましょうか?

ここで、【股関節の伸展】を使うことをお勧めします。

股関節を伸展させるには、【腸腰筋を伸ばすこと】と【ハムストリング+大殿筋を収縮(短くする)】の前側と後側、2つの筋肉群の動きを意識します。

大腿骨を動かすには【腸腰筋】の伸び縮みを行います。若いスキーヤーは無意識で出来ると思いますが、中高年のスキーヤーは、しっかりと意識して動かしましょう。

【ランニングのトレーニングが、コブ滑りにも活用できます。】

30cm位のボールを用意します。空気をかなり抜いて、「ぐにょぐにょ」にしておいて使用します。
(1)膝裏にボールを当てて、ふくらはぎと腿裏でボールを挟みます。
(2)ボールを落とさないように膝をしっかりと締め、腿を上に引き上げます。腿は水平からそれ以上に。【股関節屈曲位】
(3)ボールを落とさないように膝をしっかりと締め、脚を後方へ動かし、腿は垂直方向よりも鈍角になるように。【股関節伸展位】
これを、ゆっくりと繰り返します。足首が伸びないように注意しましょう。

短い脚での股関節屈曲
【股関節の屈曲】
短い脚での股関節伸展
【股関節の伸展】
「みぞおち」から脚を振る

股関節の伸展(ふくらはぎの収縮を使ったエラー→ 右の写真は、昨年(2016年に)撮影したものです。
ハムストリングの収縮量が少ないので、足首を伸ばして、ふくらはぎの収縮を補助動作として使っています。(エラー動作)

足首を曲げた状態を保持し、ハムストリングを縮めてみましょう。
横から見ると、股関節を支点にして、脚が前後に振子のように動かします。


【股関節の伸展】が理解できたと思います。
これをコブ滑りの動作に当てはめてみますと・・・・

コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方
緩斜面から急斜面へ移動するタイミングで、【股関節の伸展】を使うのです。
この位置にポジショニングができたら、急斜面を押せます!


 

次は、このシーンでの【内脚の使い方】について、提案します。

【内脚の外旋】+【内股関節の伸展】 = <合力>【斜め後ろにブーツを位置させる】
言葉よりも、画像をどうぞ!

【股関節の屈曲】
【股関節の屈曲】
【股関節の屈曲】
【股関節の屈曲】
【股関節の外旋】
【股関節の外旋】
【股関節の外旋】
【股関節の外旋】
【内股関節の伸展】
【内股関節の伸展】
【内股関節の伸展】
【内股関節の伸展】
内脚の収まり場所
【股関節の外旋】

【股関節の伸展】
内脚の収まり場所
= 内脚の収まり場所
内脚の収まり場所
内脚の収まり場所
左ターンの谷回り

【ハムストリング+大殿筋】の収縮は、経験不足の方が多いのでは?
アルペンスキーのトレーニングで代表的にもなっている「スクワット」。
スクワットばかりしていると、ハムストリング+大殿筋の【伸展】に特化してしまい、収縮できにくいようになってしまうかも。
ハムストリング+大殿筋を伸展させるパワーも必要ですが、収縮させる使い方を、意のままに使えるようになりましょう。
そうすれば、良いことが多く出てきます。

瞬時に足を身体の後ろ側に位置させることができれば、
コブ滑りにも、高速度でのターンの切り替えし(外脚の入れ替え)時にも、雪面へ力をうまく伝えるポジションに、素早く対応できると思います。
コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方
プライズ検定をクリアされたい方は、是非、ご検討くださいませ。

股関節の伸展をトレーニングされるなら、ランニングが最適です。走るスピードは、ゆっくりでいいと思います。膝に故障がある方では、大股で早歩きをすることも良いと思います。
「みぞおち」から、脚を振るようにして・・・。
ジムでのトレーニングよりも、遥かに数多く、ダイナミックストレッチをすることになります。
小1時間くらい走ると、1万歩くらいになります。脂肪も燃焼できますし・・・


【参考】

内脚の動かし方を覚えよう

2006.6.8 変わらないこと

2006.5.16 IQサプリ(?)

2006.5.7 スキーヤーの動き

 

コブ滑りに必要な股関節の動きと内脚の使い方

 


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