2.木村美貴子さん、略歴紹介 アナウンサー

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 作業所「ワークハウスあけび」を運営して2ケ月が過ぎました。まだまだ半歩も踏み出してはいませんが、私の感じた事、考え、思いを少し報告してみたいと思います。
 作業所の要綱を見て一番に感じたことは、「作業所」自体「障害者福祉法」による補助金での運営である為作業所の所員は「障害者手帳」を取得していなくてはなりません。症状の安定がなく障害者手帳を受けられない人は該当しないということです。まず「要綱」の中に記載されている「障害者」のところに「難病」の文字を追記してもらう運動をしていく事だと思いました。

●仕事をしてみて感じたこと
@椅子に座っているのに1時間が限度など、仕事として取り組むのには相当厳しいのが現実です。(体力の問題・病気から来る問題)
A社会の第一線から退かれて数年たっている人は、仕事の厳しさを取り戻すのに少し時間と話し合いが必要なようです。(仕事として捕らえる姿勢の問題)
Bパソコンは仕事として利益は出し易いのですが、パソコンを使いこなす能力が必要になります。(能力の問題)

 パーキンソン病では「若年の就労問題」が取り上げられ、我々の作業所も皆様から期待されているようです。しかし作業所自体ある程度の収入は期待できますが、就労問題を解決できるだけのものではありません。行政の方からも言われましたが内容については、「各作業所の経営努力が問われる」との事です。我々としても話し合いの中で、作業所に参加する目的を各々がはっきりさせる事だと思っています。また一方では経営についてのノウハウ・工夫が大切ですが・・・これからの課題となるでしょう。

 「あけび」では、組織図に書きましたように「作業所ワークハウスあけび」を中心に置くのではなく、NPO法人とし、「介護保険法」の事業と作業所をお互いに絡ませあい、より付加価値の高いものにしたいと考えています。(それは同じ「場所」ですることが必要なのですが・・)

 経費の問題で考えれば、作業所とディサービスで案分出来る事。就労の問題で考えれば、配偶者の就職を提供出来る事、作業所の所員がディサービスの一部を手伝える事、ディサービスの事務部門を作業所が引き受けるなど可能性の広がりを見ることが出来るように考えています。(NPOは6月14日認可されました。ディサービスあけびは、NPO法人格取得後早速準備・9月1日開所予定)

 今はまだ「無我夢中」「手探り状態」の運営ですが、少しでも希望を持って、焦らず、そして経営努力は惜しまず進めていきたいと思っています。私たちをを見て次に続いてくださる方が出てきてくださる事を望みながら・・・。次の報告が出来るようにと願っております。

最後になりましたが、作業所に来ている仲間は4月のはじめより元気になりました。きっと仲間の中で数時間を過ごすのがいいのでしょう。食事も指導員の手作りの昼食ですし、笑い声の耐えない和気あいあいとした昼食風景です。

 一方「集う仲間」は通院リハビリを止め「あけび」のスイミングの方が楽しいなど、来て下さる人が少しずつ増えています。とても嬉しいことです。又私たちにとって一番の問題の送迎ですが、現在試作を終え、少しづつ稼動しています。これは皆の一番の要求であり、必要な事です。NPOの一つの事業と捕らえさらに発展させていきたいと考えています。一歩づつですが確実に進んでいます。

 何事も全てが考えたとおりに出来るわけではありません、心配もしました、後悔する時もなかった訳ではありません。しかし「動く」となにかが必ず見えてきます。形にすると中が見えてくるのです。日々の変化に戸惑いながら「動いてみる」事の大切さを教えられています。

 皆様の心暖まるご支援や、多くの協力者を得て「何とか運営していける」と思えるようになっています。今後とも暖かく見守ってくださいますようお願いいたします。以上が今の「あけび」の状況でございます。

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