はじめに
 この世の中に、難病で苦しんでいる人達が、どのくらいいるのでしょうか。私には分かりませんが、驚くほど大勢の方がおられると思います。

 悪い事をして、神のお叱りを受け、不治の病を受けたとしたら、それはそれで致し方のない事です。しかし、患者さん達は、世間に顔向け出来ないような事は、何もしていないではないか。皆気持ちの良い、くったくのない人達ばかりです。苦しさを克服し、楽しさに結びつけ、幸せに暮らしている人、一生何の苦労もなく送る人、また苦しさを耐え忍んでいる人、それぞれに様々な人生を送っていると思います。出来れば、苦労もない楽しい人生を送りたいものです。

 私の祖父(出家)が言った言葉で「人は生まれた時は、零から始まり、一生を通して、平々凡々と暮らしても、波瀾万丈で暮らしても、死ぬ時は、零になって逝くから、どんな人でも、同じ痛み、苦しみを味わって一生を終わる。例えば、今にも人生を終わろうとしている時、苦しんで、苦しんで終わる人、人生をまっとうして眠るが如く終わる人、人生皆同じだ」と聞かされた事がありました。それも一理あると思うが、半信半疑の気持ちです。

 難病で苦しんでいる人、看病で大変な思いをしている人、口には言い表せないご苦労がおありだと思います。その苦労を気持ちの持ち方一つで、苦を楽に出来ないでしょうか?。子供が生まれた時の事を、新婚時代の事を思い出してください。何をするにも、一つ一つが楽しい思い出ではないでしょうか。

 また、親を見ている人もおられるでしょう。親を大事にするのは子供の勤めではあるが、今の世の中では大分難しくなって来たようです。でも、明日は、わが身に降りかかる事かも知れない。親を大事にすれば、自分が親になった時、子供が大事にしてくれると思う。また親を粗末にすれば、子供にも粗末にされると思う。人生順送りだと思います。一日を心残りのない生活をし、少しでも苦が楽になれば、曇りの空に日が差し段々と日が強くなり、気分的にも明るくなるような気がします。

 私の恩師がこんな事をおっしゃっていた。「奥さんの顔を見ていると、何となく暗い。顔が暗いという事は、心が暗いからですよ。もっとおおらかな気持ちを持たないと、治る病気も治らない。笑顔が自然に出るようになると、病気の方が逃げて行く。良い事を教えましょう。奥さんの場合は姑がいるから、いろいろと言われるでしょう。もし小言を言われたら、心の中で小言とは思わず、物事を教えてくれると思って(有り難うございます)何を言われても(有り難うございます)と頭を下げる気持ちになれば気持ちが楽になり、心の病も治り、自然と笑顔が出て来ますよ」と、良いアドバイスをしていただいた。

 難病患者のいる家は、家族の協力を必要としますが、余り手を貸すのも患者を甘やかす事にもなり兼ねません。非常に難しい事ですね。

 この一文を読んで、何か一つでも参考になれば幸せに存じます。